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下関の名産品

2023-07-22 (Sat) 16:41
現在の企画展に関連して、旅や下関の名所旧跡についてご紹介する連載記事ですが、第7回目は少し視点を変えて、名所旧跡とならび、当地の魅力の一翼を担っていた下関の名産品についてご紹介します。
 
古くから下関の名品として知られていたのが赤間関硯で、16世紀後半の記録には「硯屋」が見えており、これは赤間関硯の職人と考えられています。
 
中国の生産品で、日本で珍重された端渓硯(たんけいすずり)に似た色から、「紫石硯」などとも呼ばれた赤間関硯は、国内のみならず外国への贈り物にも用いられ、下関のブランド品として、広く知られた存在でした。
 
また、周辺を海に囲まれた下関では、海産物が贈答品として用いられる機会も多かったようです。
 
17世紀頃に成立した『毛吹草(けふきぐさ)』には、下関の名産品として、河豚や蛸(たこ)が見えており、贈り物としては海月(くらげ)や海鼠(なまこ)なども確認できます。
 
このほかには、鱶(ふか)や鮪(まぐろ)、鮑(あわび)や鱈(たら)のほか、海栗(うに)や和布(わかめ)なども贈られていたようです。
 
さらに、海鼠の腸(はらわた)を贈ったことも確認できます。
 
これについては、海鼠の腸の塩辛、いわゆる「このわた」に加工したのではないかと推測されますが、鯖(さば)の腸を贈っている事例も知られています。
 
江戸時代の鯖の調理法としては、鮨(すし)や膾(なます)が主流だったようですが、鯖の腸も塩辛に加工していたのでしょうか?
 
さて、こうした海産物のなかでも、現代に至るまで下関を代表する名物といえるのが、河豚です。
 
江戸時代には喫食が制限されていたにもかかわらず、名産品として広く知られていた河豚でしたが、近代に制限が解除されると、河豚食は一挙に広がることになりました。
 
また、食事だけではなく、民芸品の題材として採用されるなど、河豚はさまざまな分野で親しまれ、下関の名物として定着しているのです。
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