皆さん、こんにちは!
いよいよ会期も残り1週間となりましたが、特別展「天下人との邂逅ー海峡の戦国史 第3章ー」のおすすめ資料を紹介する記事の第8弾をお届けします。
今回ご紹介するのは、毛利元就の3男で、毛利両川の一人として知られる小早川隆景の肖像画です。
この肖像がは、隆景の弟で、その養子でもあった小早川秀包の子孫である吉敷毛利家に伝わり、現在は、同家の菩提寺である玄済寺に所蔵されています。
隆景の肖像画はいくつか知られていますが、いずれも壮年期のものであり、これほど若々しい姿を描いたものは珍しいでしょう。
隆景は、瀬戸内海に面した領地を多く持つ小早川家を継承し、強力な水軍を抱えていました。
また、若くして毛利家の当主となった甥輝元を補佐した隆景は、毛利氏の山陽方面の戦略を担当し、元就の4男元清をはじめ、多くの武将たちと連携しながら、織田信長やその重臣である羽柴秀吉と戦います。
今回の特別展では、隆景が居城とした新高山城の絵図のほか、家臣の素行に手を焼いていることを伝えた隆景の書状なども展示しています。
今回の特別展では、肖像画をはじめ、下関でめったに見ることのできない資料を多数展示しておりますので、この機会にぜひご観覧ください。