2025-01-19 | 企画展「毛利元敏」出品資料紹介3 企画展「毛利元敏―趣味と郷土を愛した最後の殿様―」出品資料紹介です。こちらは、明治28年から明治36年にかけて長府毛利家で購入された外国食品の費用が記された帳簿です。中身を見てみると、バター・ジャム・ミルク・パン・カレー・メリケン粉・ビール・黒ビール・紅茶・タピオカ・ココア・コーヒーなど多彩な外国食品が購入されていたことが分かります。昨今ブームになったタピオカを食べていることには驚きですが、タピオカが日本に初めて紹介されたのは明治時代であり、当時も注目された食べ物でした。さすがは元敏、新しいものや流行にも敏感だったようです。元敏は、和食よりも洋食を好んでいたため、日頃から様々な外国食品が食卓に... |
2025-01-11 | 企画展「毛利元敏」出品資料紹介2 企画展「毛利元敏―趣味と郷土を愛した最後の殿様―」出品資料紹介。こちらは、毛利元敏が旧長府藩士三吉慎蔵に送った書簡です。明治25年、元敏は明治政府の許可を得て、長府の自邸の門前で天気予報を開始しました。この書簡によると、「晴天ノ見込」の白旗、「曇天或ハ雨雪ノ見込」の白旗に赤、「暴風ノ見込」の赤旗の3種類の旗を門前に掲げて予報をしたようです。また、事前に旧長府藩士と相談した元敏は、予報の種類を増やすと住民が混乱する恐れがあるので、3種類にまとめたと述べています。気象観測が趣味だった元敏は、この他にも自邸内に測候所を設けて毎日の天気を記録しており、豊田町の華山や吉見の竜王山などに登って高山測候を実... |
2024-12-22 | 企画展「毛利元敏」出品資料紹介1 企画展「毛利元敏―趣味と郷土を愛した最後の殿様―」出品資料紹介。こちらはイギリス留学中の毛利元敏の写真です。ロンドンのベイカーストリートにあったイギリス王室御用達写真館において、明治6年前後に撮影されたものと考えられます。髪型や服装など洋風の装いが印象的です。かねてより海外留学を希望していた元敏は、長府から東京へ移住した直後の明治4年11月、ヨーロッパ視察に向かう岩倉使節団に随行して日本を出国しました。その後、使節団と分かれて、明治7年6月までイギリスのロンドンに留学します。イギリス留学中、元敏がどこで何を学んでいたのかということは具体的には分かっていませんが、帰国後に気象観測に熱心に取り組ん... |
2024-12-14 | 企画展「毛利元敏」パンフレット紹介 企画展「毛利元敏―趣味と郷土を愛した最後の殿様―」では、主な資料の図版や解説を載せたパンフレットを200円で販売しております。7ページとコンパクトではありますが、元敏の略年譜もありますので、この1冊で元敏の生涯を辿ることができます。また、元敏の邸宅として建てられ、現在下関市の観光地の1つとしても親しまれている長府毛利邸の建設当時の姿を紹介した図面も掲載しています。ぜひ展示と合わせてご覧ください!また当HPでは郵送販売も受け付けておりますので、こちらからどうぞ |
2024-12-06 | 企画展「毛利元敏」開幕! 本日から企画展「毛利元敏―趣味と郷土を愛した最後の殿様―」が始まります。毛利元敏は、江戸時代に現在の下関市域の大部分を治めた長府藩の最後の藩主です。廃藩置県によって、長府から東京へ移住し、華族として新たな人生を歩みますが、明治24年(1891)に長府に帰住。郷土の教育支援などに力を尽くしました。また、和歌や気象観測など多彩な趣味を嗜み、それらを通じて郷土の人々との交流も盛んでした。本展覧会では、江戸から明治という時代の転換期を生きた元敏の生涯を辿るとともに、彼の個性や郷土への想いを紹介します。当館HPのブログや、公式SNSでは注目資料や見どころを発信しますので、こちらもぜひお見逃しなく! |