企画展「毛利元敏―趣味と郷土を愛した最後の殿様―」出品資料紹介です。
こちらは、明治28年から明治36年にかけて長府毛利家で購入された外国食品の費用が記された帳簿です。中身を見てみると、バター・ジャム・ミルク・パン・カレー・メリケン粉・ビール・黒ビール・紅茶・タピオカ・ココア・コーヒーなど多彩な外国食品が購入されていたことが分かります。
昨今ブームになったタピオカを食べていることには驚きですが、タピオカが日本に初めて紹介されたのは明治時代であり、当時も注目された食べ物でした。さすがは元敏、新しいものや流行にも敏感だったようです。
元敏は、和食よりも洋食を好んでいたため、日頃から様々な外国食品が食卓に並んでいたものと考えられます。また、これらの外国食品は、東京の他、下関からも取り寄せられていました。下関という港町があったため、外国産の品物を取り寄せる環境にも恵まれていたのです。
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