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大内氏と和歌

2022-08-31 (Wed) 10:53
今回は、現在開催中の特別展「歌を詠む武士」から、大内氏と和歌に関するエピソードをご紹介します。
 
周防国山口を本拠として西国に覇を唱えた大内氏は、文化面における事績が豊富な大名として知られています。
 
とりわけ、和歌に関しては、歴代当主が勅撰集に入集しており、“大内家=和歌の家”という考えもあったようです。
 
南北朝時代から室町時代初期の当主である大内義弘は、室町幕府3代将軍足利義満の花見に同行した際、歌を詠んで天候を変えるという奇跡を起こしたことによって、安芸国東西条(現広島県東広島市)を得たという伝承をもっています。
 
また、義弘の子である持世は、なかなか官位が四位に昇進しないことを嘆いて和歌を詠んだところ、その和歌の見事な出来栄えに感じ入った室町幕府6代将軍足利義教の推薦を受けて、官位昇進に成功したといわれています。
 
大内氏が安芸国東西条を領地とし、持世が四位に昇進したことは事実ですが、これが和歌の効能かどうかについては、はっきりしません。
 
しかしながら、大内氏と和歌に関するエピソードには、室町時代の記録に登場するものもあり、大内氏歴代が優れた歌人であるという評価は、早くに定着していたようです。
 
特別展や7月に開催した講座では、この他にも大内氏と和歌・連歌に関するさまざまなエピソードをご紹介しています。
 
こうしたエピソードについては、展示のほか、博物館で販売中のパンフレット(500円)や講座資料(300円)にも掲載していますので、展示をご観覧いただくとともに、よろしければこれらについてもご覧ください。
 歌を詠むパンフ表紙
    特別展パンフレット表紙
  
展示期間も残り少なくなって参りましたが、ぜひこの機会に博物館にご来館のうえ、特別展をご観覧ください。
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企画展「サムライの装い―下関ゆかりの武具―」9

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企画展「サムライの装い―下関ゆかりの武具―」8

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企画展「サムライの装い―下関ゆかりの武具―」7

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企画展「サムライの装い―下関ゆかりの武具―」6

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