ブログ blog page

「英雄」たちのこぼれ話(1)

2023-02-12 (Sun) 15:01
今回は、現在開催中の企画展で取り上げた「英雄」たちのこぼれ話をご紹介します。

まずは、下関ゆかりの武将としては、おそらくトップクラスの知名度をほこるであろう源義経についてご紹介します。

源義経といえば、古来人気の高い武将で、その悲劇的な最期から「判官贔屓(ほうがんびいき)」という言葉が生まれています。

義経はドラマなどに登場することが多く、その半生についてもかなり有名なのではないかと思います。

ところが、義経の幼年期については、信頼のおける資料がほとんど残っていません。

義経の動向がわかるようになるのは、兄頼朝の軍に参加して以降のことで、源平合戦の初期の頃には、ほぼ無名の人物でした。

義経が源(木曽)義仲と戦うために京都に向かって来ていることを知ったある貴族は、日記に「頼朝の弟の九郎《名前は知らない》」と書いているほどです。

幼年期の義経については、南北朝時代〜室町時代に成立した『義経記』に詳しく書かれており、たとえば弁慶との戦いなど、現在伝わっている義経のエピソードの多くは、同書の影響を受けているようです。

ところが、『義経記』よりも早く成立した『平家物語』には、幼年期の義経に関する記述がほとんどなく、『吾妻鏡』には、義経自身が「あちこちを放浪した」と述べたことが載っていますが、具体的な話は載せていません。

こうした謎めいた半生が、義経人気の一端を担っているのかもしれませんが、義経は、どこでどのように成長し、平家を打倒する力を養ったのでしょうか。
 
この記事を表示

企画展「「英雄」の素顔ー武将たちの虚像と実像」開幕!

2023-02-03 (Fri) 09:30
本日から、企画展「「英雄」の素顔ー武将たちの虚像と実像」が開幕しました。今回の企画展では、下関ゆかりの源義経、足利尊氏、毛利元就という3人の武将にスポットをあて、物語などで語られる姿と実際の姿をご紹介...
記事全文を読む

企画展「長府毛利家遺品―下関に託された至宝―」終了

2023-01-30 (Mon) 13:27
企画展「長府毛利家遺品―下関に託された至宝―」は、昨日で閉幕となりました。ご観覧いただいたみなさま、ありがとうございました。記念特別図録「長府毛利家遺品」は、引き続き販売いたしますので、見逃した方はぜ...
記事全文を読む

企画展「長府毛利家遺品―下関に託された至宝―」資料紹介10

2023-01-27 (Fri) 16:27
企画展「長府毛利家遺品―下関に託された至宝―」資料紹介。こちらは「長府毛利家系図」。平城天皇に始まり、近代にいたるまでの長府毛利家の系図です。全長は約20メートルにもおよび、普段はきらびやかな蒔絵の箱...
記事全文を読む

企画展「長府毛利家遺品―下関に託された至宝―」資料紹介9

2023-01-21 (Sat) 09:05
企画展「長府毛利家遺品―下関に託された至宝―」資料紹介。こちらは後期から展示している「毛利秀元画像狩野探幽筆」です。秀元死去の翌年、2代長府藩主毛利光広の命によって制作されました。画像は江戸初期を代表...
記事全文を読む

企画展「長府毛利家遺品―下関に託された至宝―」資料紹介8

2023-01-06 (Fri) 13:35
初代長府藩主毛利秀元は、若い頃、豊臣秀吉から大きな期待をかけられていました。そのため、長府毛利家遺品のなかには、秀吉ゆかりの資料も多く含まれています。 企画展「長府毛利家遺品―下関に託された...
記事全文を読む

あけましておめでとうございます

2023-01-05 (Thu) 09:24
新年明けましておめでとうございます。下関市立歴史博物館、下関市立東行記念館は本日より開館しております。皆様にお楽しみいただけるよう頑張っていきます!どうか、今年もよろしくお願いいたします。
この記事を表示

今年もお世話になりました

2022-12-28 (Wed) 14:12
昨日が年内最後の開館でした。みなさま、今年もお世話になりました。来年もどんどん情報発信していきますので、よろしくお願いいたします。来年の開館は1月5日からとなります。
この記事を表示

企画展「長府毛利家遺品―下関に託された至宝―」資料紹介7

2022-12-25 (Sun) 09:47
企画展「長府毛利家遺品―下関に託された至宝―」資料紹介。こちらは、「梨子地菊桐紋散蒔絵鞍・鐙」(写真は特別記念図録「長府毛利家遺品」より)。宮松丸(毛利秀元)が元服(成人の儀式)する際、後陽成天皇から...
記事全文を読む

企画展「長府毛利家遺品―下関に託された至宝―」資料紹介6

2022-12-17 (Sat) 09:22
企画展「長府毛利家遺品―下関に託された至宝―」資料紹介。初代長府藩主毛利秀元が、後継者である2男の毛利光広に送った覚書です。主君としての心得や、日頃の振舞いなどに関する教訓を18ヶ条にわたって示してい...
記事全文を読む

Contents menu

RSS Category

購入方法

図録等刊行物、講座テキスト及びミュージアムグッズの郵送販売を承っております。なお、ミュージアムグッズのページはこちらです。下記の申込書をダウンロードしていただき、ご記入の上、購入刊行物の合計金額分の定額小為替もしくは現金書留とともに下関市立歴史博物館宛までお送りください。お申込みいただいた刊行物等は、原則送料着払いで送付いたします。なお、発送方法については、レターパックまたは定形外郵便での対応も可能です。ご希望の方は、必ず事前にご相談ください。(送料分の切手やレターパックを送っていただく必要があります。)※下記の申込書をダウンロードしてください。(1­)図録刊行物購入申込書(p­d­f­)(2­)図録刊行物購入申込書(.­.­.­
ページ最上部へ