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「誠之 三吉慎蔵―幕末・明治を生きたサムライ」資料紹介(9)

2021-12-07 (Tue) 13:08
慎蔵が、病床に伏したときに贈られたお見舞い品について、日記を紐解いてみました。
在京中の明治16年(1883)9月、寒気を覚えた慎蔵は、約2週間の休暇を取得。この間に、交肴、鶏、葡萄、菓子、カステーラ、片栗麹(粉?)、有実(梨)、鮨、刺身などが届けられました。
帰郷後の明治27年(1894)10月に、風邪をひき、臥床した慎蔵のもとには、卵、素麺、牛乳、鱚、鯵などが贈られています。同月27日には、その日にいただいた卵の合計が、80個にもなりました。
 
都会と田舎とでは、お見舞い品に違いがあるようですが、心配する気持ちは同じ。大切な人が入院したときのお見舞い品、あなたは何を贈りますか?
12回−1














12回ー2





 
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「誠之 三吉慎蔵―幕末・明治を生きたサムライ」資料紹介(8)

2021-12-05 (Sun) 09:20
明治23年(1890)5月28日に催された「旧友会」で、三條実美が詠んだもの。慎蔵は、5月21日に東京を離れて帰郷していたため、旧友会へは参加しておらず、のちに贈られたものでしょうか。 「明...
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「誠之 三吉慎蔵―幕末・明治を生きたサムライ」資料紹介(7)

2021-12-02 (Thu) 13:00
明治22年(1889)11月21日から27日にかけて、慎蔵夫妻は欽麗院(長府藩12代藩主毛利元運の正室)の付き添いとして、熱海温泉を訪ねました。齢72となった欽麗院の湯治が目的だったようです。この間、...
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「誠之 三吉慎蔵―幕末・明治を生きたサムライ」資料紹介(6)

2021-11-29 (Mon) 17:13
明治18年(1885)9月19日から10日間、東京根津八重垣町(文京区根津一丁目)の貸座敷茶屋において、曲独楽師の竹沢藤治(3代目)の興行が、木戸銭(見物料)無料で催されました。竹沢は、江戸時代から続...
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「誠之 三吉慎蔵―幕末・明治を生きたサムライ」資料紹介(5)

2021-11-26 (Fri) 14:55
明治3年(1870)11月29日、帰藩のため東京を出帆した木戸準一郎(孝允)は、途中下関を経由して慎蔵と会談する予定でした。ところが、急用で京摂間に留まることとなり、慎蔵も12月11日に元敏の上京に従...
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「誠之 三吉慎蔵―幕末・明治を生きたサムライ」資料紹介(4)

2021-11-24 (Wed) 13:14
写真は、慶応2年(1866)の寺田屋事件後、西郷が坂本龍馬救出を謝して慎蔵に贈った七言詩です。題楠公図(楠公の図に題す)として、後醍醐天皇に従い、湊川で戦死した楠木正成に思いを馳せ、次のように詠んでい...
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「誠之 三吉慎蔵―幕末・明治を生きたサムライ」資料紹介(3)

2021-11-22 (Mon) 09:29
三吉慎蔵が、伏見の寺田屋で襲撃されたのは、慶応2年1月23日のこと。実は、この8年前(安政5年)の同日、慎蔵は、長府藩士正村喜三郎の3女イヨと結婚(藩許は6月9日)しています。結婚記念日が、命日になら...
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図録を値下げして販売いたします!

2021-11-19 (Fri) 10:38
令和4年1月5日より、過去に発行した図録を値下げして販売します。値下げされる図録は画像のとおりです。この機会に是非お買い求めください!
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「誠之 三吉慎蔵―幕末・明治を生きたサムライ」資料紹介(2)

2021-11-16 (Tue) 13:34
慎蔵が、初めて取り組んだ武術は、今枝流剣術です。実父で、同剣術師範の小坂土佐九郎(おさかとさくろう)に弟子入りしました。剣術修行と同時に始めたのが文学修養。儒学者の臼杵俊平に入門し、また、藩校の敬業館...
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「誠之 三吉慎蔵―幕末・明治を生きたサムライ」資料紹介(1)

2021-11-13 (Sat) 15:01
三吉家の家訓「誠之」。出典は孔子の説いた「中庸」と考えられ、その一節は次のとおりです。「誠者、天之道也。誠之者、人之道也。誠者不勉而中、不思而得従容中、道聖人也。誠之者、擇善而固執之者也」(誠は天の道...
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