昭和100年記念特別展「思い出の下関」より、注目資料を紹介します。
今回は「関門国道トンネル開通記念煙草パッケージ」(下関市烏山民俗資料館蔵)です。
昭和33年(1958)3月、関門国道トンネルが開通。本資料は、これを記念して発売された煙草のパッケージです。車道と人道の二層構造となっているトンネルが描かれ、周りを泳ぐ魚が海底トンネルをイメージさせています。フグに見える丸い魚が、関門海峡らしいですね。
関門間では昭和17年に、関門鉄道トンネルが開通しましたが、これ以前から道路トンネル建設を望む声は多く、自動車交通の発達に伴って期待が高まりました。
昭和12年、内務省が調査を開始した頃より事業が本格化。同14年に起工し、昭和19年には導坑が開通しましたが、、翌年戦災により工事が中断します。再開は同27年で、21年の月日を経た昭和33年、開通・供用開始となりました。
完成から今年で67年。開通直後、1日2000台ほどであった通行量は、現在では25000台程度まで増加しています。