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タイムスリップ!―絵図・地図に描かれた昔日の下関 資料紹介2

2023-05-04 (Thu) 09:13
開催中の企画展「タイムスリップ!―絵図・地図に描かれた昔日の下関」より注目資料をご紹介します。
今回は「弘化三年屋敷割図」(当館蔵)です。
 
弘化三年屋敷割図は、江戸時代後期の城下町長府を描いたもの。
藩の施設や寺社をはじめ、一軒一軒の藩士たちの家などが細かく記されています。

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江戸時代の長府は、慶長7年(1602)に初代藩主毛利秀元が入部して以降、長府藩の城下町として繁栄。明治4年の廃藩時、藩士の屋敷数は約700軒、町屋数は約360軒にのぼりました。
 

絵図の中からいくつかの場所を見てみましょう。

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こちらは、長府藩主が住んだ館。
天明3年(1783)、10代藩主匡芳が五万石の城主格に列せられたことから「御城」と呼ばれるようになりました。
また、御城の西方から壇具川までは郭内とされ、上級の藩士らの屋敷や御用所などが置かれる地域でした。


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こちらは、現在も歴史博物館の斜め向かいに位置する功山寺。
鎌倉時代に創建された歴史ある寺で、初代藩主毛利秀元の死後、秀元の法号から功山寺と称されました。
現在の博物館の位置は〇のあたり。壇具川や周辺の道などは、現在の地図と比べても大きく変わってはいませんね。


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長府の中心に位置する忌宮神社。長門国二の宮として古くから人々に尊崇されてきました。
神社の東側の鳥居前を通る道は山陽道。街道の左右の水色に塗られた部分は町家をあらわしており、街道筋に多くの商店が並んで賑わった様子がうかがえます。


この他、弘化三年屋敷割図には江戸時代の長府の様子が詳しく記されています。
現在も残っている寺社や道もありますので、絵図を見てから実際に現在の町を歩いてみるのもおすすめですよ。
ぜひ博物館で実物をご覧ください。

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