歴史博物館企画展「サムライの装い―下関ゆかりの武具―」資料紹介。
こちらは長府毛利家伝来の「青地一文字三星五七桐沢潟菫紋散直垂」です。
直垂は元々庶民の平服でしたが、鎌倉時代以降は台頭した武士の礼服として用いられるようになりました。
この直垂は元々12代長府藩主毛利元運が着用していたものですが、13代藩主毛利元周が着用している肖像画も遺されているため、元運・元周の2代にわたって用いられたようです。ちなみに、元周の肖像画を描いたのは、長府藩御用絵師で近代にも活躍した狩野芳崖です。
全体に長府毛利家家紋である一文字三星・五七桐・沢潟・菫が散りばめられており、藩主所用にふさわしい直垂です。
元周が着用した姿と一緒にぜひごらんください。