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企画展「サムライの装い―下関ゆかりの武具―」4

2022-05-27 (Fri) 16:41
歴史博物館企画展「サムライの装い―下関ゆかりの武具―」資料紹介。
こちらは、長府毛利家の歴史をまとめた「毛利家乗」です。
家乗1

慶長3年(1598)7月をみてみますと、豊臣秀吉から毛利秀元に「短刀 銘 吉光 名物 厚藤四郎(あつしとうしろう)」が贈られたことが記されています。
厚藤四郎は、鎌倉時代後期の山城国の名工である粟田口藤四郎吉光の作品。吉光は短刀の名手として知られ、その作品は圧倒的な人気を誇りました。
室町時代頃から、名刀中の名刀には名物の称号が付されるようになります。厚藤四郎という名前は、重ね(刀剣の厚さ)が極端に厚いことに由来します。
秀吉から贈られた厚藤四郎は、江戸時代には秀元を藩祖とする長府藩主の所蔵となりました。そして、寛文4年(1664)2月、3代長府藩主毛利綱元は、江戸幕府4代将軍徳川家綱の求めに応じて厚藤四郎を献上しました。綱元は後日、その礼として黄金1000枚を贈られたようです。
家乗2

元々は室町幕府足利将軍家の所蔵品であった名刀厚藤四郎は、秀吉や秀元、徳川将軍家などの手を経て、現在は東京国立博物館に所蔵され、国宝に指定されています。
家乗3

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