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企画展「サムライの装い―下関ゆかりの武具―」3

2022-05-21 (Sat) 08:56
歴史博物館企画展「サムライの装い―下関ゆかりの武具―」資料紹介。
こちらは「鉄錆地六十四間筋兜 紫糸威二枚胴具足(てつさびじろくじゅうよんけんすじかぶと むらさきいとおどしにまいどうぐそく)」。長府毛利家伝来の甲冑です。
毛利甲冑1

毛利甲冑2

毛利甲冑3

江戸時代に作られたとみられ、兜の前面にある前立(まえだて)、兜の左右の吹返(ふきかえし)、手の甲にあたる手甲(てっこう)などには、長府毛利家の家紋の1つである五七桐があしらわれています。
甲冑は、小札(こざね)という鉄製や革製の小さな板を大量に綴じ合わせて形成されています。綴じ合わせることを威(おど)す、威しに用いる糸などを威毛(おどしげ)といいます。この甲冑は威毛が紫なので、紫糸威です。
戦国時代以降、製作の省力化などのために威毛はまばらになっていきますが、この甲冑は小札1枚ごとを隙間なく威す毛引威(けびきおどし)という手法で作られています。
毛利甲冑4
また、背中側には、戦国時代の甲冑にみられる総角(あげまき)という緒が付いています。これらの特徴から、戦国時代の意匠を意識しながら手間をかけて作られたことがうかがえます。
藩主にふさわしい1領をぜひごらんください!

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