明治18年(1885)9月19日から10日間、東京根津八重垣町(文京区根津一丁目)の貸座敷茶屋において、曲独楽師の竹沢藤治(3代目)の興行が、木戸銭(見物料)無料で催されました。
竹沢は、江戸時代から続き、錦絵の題材にもなった曲独楽・軽業師で、2代目竹沢藤治は、安政5年頃に興行先の下関で病没したと伝わります。
慎蔵は、同月27日の午後から、妻のイヨや知人の子どもらを連れて見物に出かけました。
明治18年は、勤め先の北白川宮家と伏見宮家のそれぞれで問題発生。プライベートでは、妻のイヨが2か月弱入院するなど、公私ともに大変だった年。曲独楽見物で、幾分リフレッシュできたかな。