企画展「串崎城」展示中の「御城山絵図」。
幕末に串崎城跡を測量して製作されたものです。串崎城の姿を伝えるもっとも重要な資料です。
「御城山絵図」によって、本丸・二ノ丸・詰ノ丸・西ノ壇・薬研堀など、串崎城の基本的な構造を知ることができます。
また、現在は埋立てによって景観が変わっていますが、当時は完全に三方を海に囲まれた城であったことがわかります。
唯一陸続きとなっている西側には、海水を引き入れた巨大な薬研堀と、串崎城のなかでもっとも強固な高石垣が連なっています。
薬研堀は昭和に埋め立てられましたが、高石垣は現在もしっかりと遺っています。
企画展では、図面に各所の名称を入れたキャプションとともに展示しています。こうしてみると、天守台が遺る本丸や、西ノ壇・詰ノ丸でしっかり守られた二ノ丸もよくわかりますね。
幕末の串崎城跡の姿をぜひご覧ください