皆様、5月も残り少なくなってきましたが、いかがお過ごしでしょうか?
今回は、現在開催中の企画展「壇ノ浦の合戦と阿弥陀寺・赤間宮」の展示資料から、注目資料をご紹介します。
本資料は「先帝御絵説并都廻り」という資料で、特に前半にあたる「安徳天皇御絵記」は、赤間神宮所蔵の「安徳天皇縁起絵」の解説にあたります。
資料中、「是(これ)は~」というフレーズが頻出することから、どうやら江戸時代に阿弥陀寺(現赤間神宮)で「安徳天皇縁起絵」を解説した際に、その解説を聞きながら書き写したもののようです。
江戸時代に「安徳天皇縁起絵」をどのように解説していたのかがわかるという点で興味深い資料なのですが、よく読んでみると、安徳天皇の母親について、「建礼門院」とすべきところが別の女性の名前になっており、解説者のミスまで書き留めていることがわかります。
解説者も、まさか自分のミスが数百年後の未来にまで伝わっているとは、夢にも思わなかったでしょう。
6月に開催する企画展関連講座では、この資料をもとに「安徳天皇縁起絵」の壇ノ浦の合戦の部分の鑑賞法についてお話しする予定です。
本講座は、聴講をご希望の方が大勢いらっしゃいましたので、6月28日(日)の13時30分から追加講座を開催することになりました。
聴講をご希望の方は、歴史博物館までお問い合わせください。