特別展「手紙で辿る毛利家の喜怒哀楽」出品資料紹介です。
こちらは毛利一族の小早川隆景が、家臣の井上春忠と粟屋盛忠に送った手紙。小次郎という若い家臣が仕事を怠けていると批難し、10日ほど縁を切ると述べています。
春忠と盛忠は若い頃から隆景に仕え、高く評価されていた家臣です。隆景によると、盛忠は最近の者が10人でやる仕事を1人でこなしていたそうです。
そんな2人に比べると、小次郎の働きが物足りなかったのでしょう。本当に小次郎が不甲斐なかったのか、隆景の求めるレベルが高すぎたのかは分かりませんが、いつの時代にも「最近の若者は~」という愚痴はあったようです。