ブログ blog page

企画展「神と仏の物語」おすすめの逸品の紹介(2)!

2025-03-08 (Sat) 16:35
皆さん、こんにちは!

今回も、現在開催中の企画展「神と仏の物語」の展示資料のなかから、おすすめの逸品をご紹介したいと思います。

木造二十八部衆立像

この木像彫刻は室町時代に制作されたと推定されるもので、功山寺に伝わった二十八部衆立像のうち、神母天像と乾闥婆像です。

二十八部衆は千手観音の眷属(けんぞく。従者のこと)として配置されることが多いことから、国宝仏殿の本尊である千手観音像とともに安置されていたと考えられています。

功山寺には、現在二十八部衆のうち、23体の木像が伝来しており、この2体は、そのうち歴史博物館で寄託を受けているものです。

左側の像が神母天(じんもてん)像で、鬼子母神(きしもじん)の名でも知られています。

彼女は多くの子どもをもつ母でありながら、他人の子を捕えて食べてしまっていました。

そこで、釈迦が彼女の子を隠し、子を失うことで母がどれだけ苦しむのか悟らせることで、仏教に帰依させたといわれています。

こうした逸話から、神母天は仏法の守護者であり、特に幼子を守り、安産を司るとされています。

右側の像は乾闥婆(けんだつば)像です。

乾闥婆は帝釈天(たいしゃくてん)に仕え、香を食し、伎楽を奏でて諸神を供養するとされ、天界の神酒であるソーマの番人ともいわれます。

また、もともとはインドの音楽神ガンダルヴァであり、仏教に取り込まれるなかで姿を変えたものとされます。

それぞれの背景を知ってあらためて仏像を観覧すると、違った見え方をするかもしれません。

ぜひこの機会にご覧ください。

Contents menu

RSS Category

購入方法

図録等刊行物、講座テキスト及びミュージアムグッズの郵送販売を承っております。なお、ミュージアムグッズのページはこちらです。下記の申込書をダウンロードしていただき、ご記入の上、購入刊行物の合計金額分の定額小為替もしくは現金書留とともに下関市立歴史博物館宛までお送りください。お申込みいただいた刊行物等は、原則送料着払いで送付いたします。なお、発送方法については、レターパックまたは定形外郵便での対応も可能です。ご希望の方は、必ず事前にご相談ください。(送料分の切手やレターパックを送っていただく必要があります。)※下記の申込書をダウンロードしてください。(1­)図録刊行物購入申込書(p­d­f­)(2­)図録刊行物購入申込書(.­.­.­
ページ最上部へ