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平安時代の人々と死後の世界

2024-02-10 (Sat) 09:35
皆様、こんにちは!

ご好評をいただいている企画展「平安時代と王朝文学ー下関伝来の源氏物語ー」は、この連休をもって閉幕となります。

今回は、展示資料のなかから、「閻魔天像」をご紹介します。

閻魔天像

皆様は、子どもの頃に、「悪いことをすると、えんま様から地獄に落とされるぞ!」と脅かされた経験をお持ちではないでしょうか?

「えんま様」=閻魔天とは、インド神話のヤマが仏教に取り入れられ、冥界の支配者として人の生前の行為を審判すると考えられるようになったものです。

『源氏物語』などが生み出された平安時代は、死後の世界に関する知識が広まった時代もありました。

僧侶たちは、地獄の恐ろしさを説き、仏教を信仰することの重要性を強調しています。

こうした風潮のなか、地獄の様子を描いた絵図なども生み出され、人々は視覚化された地獄を見て恐れおののき、死後に極楽浄土に行くことを願いました。

『枕草子』で知られる清少納言も、一条天皇から地獄を描いた絵を見せられ、怖い思いをしたといいます。

なお、後世には『源氏物語』の作者である紫式部が、危うく地獄に落とされる所であったという話が生まれています。

これは、『源氏物語』で男女の情愛を語ったことが、罪と考えられたためだそうです。

企画展も、残り僅かとなりましたが、展示では王朝文学の遺品に加え、「閻魔天像」のような宗教関係の資料も展示していますので、ぜひ歴史博物館にご来館ください。

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