企画展「殿様アート」資料紹介です。
「むれたつは八雲立かと見ゆるかな神代の姿〔鶴〕に問はや」
こちらは11代長府藩主毛利元義の作品です。
注目はなんといっても歌のなかに絵文字として描かれた鶴!
絵文字を華麗に使いこなす元義は、洒落や滑稽を好んだ殿様として知られます。
元義ワールド全開な1品をぜひお楽しみください!
なお、こちらは同時期に活躍した女流文人田上菊舎の作品。
「流れよる物ははつして〔柳〕かな」
なんとここにも絵文字が!元義と同じ趣向ですね。
現在の下関市豊北町田耕に生まれた菊舎は、若くして夫を亡くした後、俳諧修業の旅に出ました。全国各地の文人たちと交流を深め、茶道や書画など俳諧以外にも様々な文芸に励んでいます。
そんな菊舎は元義ともとても親しく、ともに創作活動をおこなうこともありました。
一緒に絵文字を創って楽しむ…なんてこともあったのでしょうか?