2025-04-18 | 企画展「西国一の大港を支えた商人たち」開幕 本日から企画展「西国一の大港を支えた商人たち」が始まります。江戸時代、赤間関(下関)はその長い歴史の中でも特筆すべき賑わいを見せ、「西国一の大港」などと呼ばれました。本展覧会では、その赤間関を舞台に躍動した商家の姿をご紹介します。出品目録など詳しい内容は展示情報のページからご覧ください。当館HPのブログや、公式SNSでは注目資料や見どころを発信しますので、こちらもぜひお見逃しなく! |
2025-04-01 | 企画展「神と仏の物語」おすすめの逸品の紹介(5)! 皆さん、こんにちは!現在開催中の企画展「神と仏の物語ー長府寺社巡りー」のおすすめ資料のご紹介の第5弾です。平安時代の制作と推定されているこの木像は、一木造(いちぼくづくり)の女神像で、一説によれば神功皇后像ではないかといわれています。日本では、もともと在来の神をかたどった礼拝対象はもちませんでしたが、仏像の影響を受けて神像がつくられるようになりました。長府博物館から歴史博物館に受け継がれてきたこの女神像が、本来どの神社で祀られていたのかは不明ですが、長門国の一宮である住吉神社には、同じような女神像が伝わっているようで、礼拝対象としての女神像の広がりが注目されるところです。神功皇后は仲哀天皇の后... |
2025-03-23 | 企画展「神と仏の物語」おすすめの逸品の紹介(4)! 皆さん、こんにちは!大分暖かくなり、そろそろ桜の開花も近いのではないかと思いますが、いかがお過ごしでしょうか?さて、現在開催中の企画展で展示中のおすすめ資料のご紹介の第4弾です。この観音像は、功山寺に伝わった14世紀の高麗(こうらい)王朝末期の作と推定される高麗仏画で、現在は下関市立歴史博物館に寄託されています。高麗王朝滅亡後の15世紀以降、朝鮮と比べて仏教が重んじられていた日本には、朝鮮から経典や仏画が盛んに輸入されました。また、長門国を治めた大内氏が朝鮮に仏画を求めた例があることから、この観音像も大内氏時代の日朝交易によってもたらされたのではないかと考えられています。観音は、観世音(かんぜ... |
2025-03-20 | 企画展「神と仏の物語」おすすめの逸品の紹介(3)! 皆さん、こんにちは!企画展のおすすめ資料のご紹介の第3段です!今回の資料は「仏涅槃図(ぶつねはんず)」です。旧暦の2月15日は釈迦の命日と伝わっており、多くの寺院では、涅槃会という法要が執り行われています。現在では3月15日に行われることもあるこの涅槃会では、釈迦の最期を描いた涅槃図が掛けられ、釈迦の徳がしのばれてきました。涅槃とは、絶対平穏の悟りの境地を指す言葉であると同時に、死去を意味する言葉でもあり、特に釈迦の死を「涅槃に入る」と表現します。日本では、釈迦の一生を描いた仏伝図のなかでも、涅槃図が好んで描かれました。横長の画面には、人々を導きインド各地を旅していた釈迦の最期が、釈迦入滅を悲... |
2025-03-08 | 企画展「神と仏の物語」おすすめの逸品の紹介(2)! 皆さん、こんにちは!今回も、現在開催中の企画展「神と仏の物語」の展示資料のなかから、おすすめの逸品をご紹介したいと思います。この木像彫刻は室町時代に制作されたと推定されるもので、功山寺に伝わった二十八部衆立像のうち、神母天像と乾闥婆像です。二十八部衆は千手観音の眷属(けんぞく。従者のこと)として配置されることが多いことから、国宝仏殿の本尊である千手観音像とともに安置されていたと考えられています。功山寺には、現在二十八部衆のうち、23体の木像が伝来しており、この2体は、そのうち歴史博物館で寄託を受けているものです。左側の像が神母天(じんもてん)像で、鬼子母神(きしもじん)の名でも知られています。... |