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企画展「長府毛利家遺品―下関に託された至宝―」資料紹介9

2023-01-21 (Sat) 09:05
企画展「長府毛利家遺品―下関に託された至宝―」資料紹介。

秀元1
こちらは後期から展示している「毛利秀元画像 狩野探幽筆」です。秀元死去の翌年、2代長府藩主毛利光広の命によって制作されました。
画像は江戸初期を代表する絵師狩野探幽、賛文は東海寺住持などを務めた清巌宗渭によるものです。
清巌宗渭は、和やかな人柄は天性のものであると秀元を称えるとともに、凛々威風震八紘(威厳に満ちた秀元の貫禄は天下に知れ渡る)~などと詠んだ詩を添えています。
 
遺言1
こちらは、秀元が死の前日に送った遺言状です。
2男毛利光広・3男毛利元知・娘婿稲葉正則に、長府毛利家の家督相続などを伝えています。稲葉正則は徳川譜代大名ですが、文武に秀でた秀元を深く尊敬していました。この後、長府毛利家の後ろ盾となって、同家のために力を尽くします。
遺言2
遺言状に据えられた秀元の花押は、弱々しく、形も崩れかかっています。もはや筆を持つ力もない秀元が、最期の気力を振り絞って記したのでしょう。
 
秀元の面影を伝える画像と、彼の長府毛利家に対する想いが刻み込まれた遺言状、ぜひご覧ください。
もちろん特別記念図録にも掲載しております。

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