企画展示 企画展示のご案内

展示前室

平成29年度 特別展示・企画展示スケジュール

特別展示
展示名称 会期(予定)
坂本龍馬没後150年記念特別展
龍馬がみた下関
平成29年10月14日~平成29年12月10日
特別展
朝鮮通信使-日韓の平和構築の歴史
平成30年2月3日~平成30年3月11日
※特別展示の観覧料は、別に定めます。
・坂本龍馬没後150年記念特別展『龍馬がみた下関』
 一般:500円(400円)、大学生:300円(240円) ※( )内は20名以上の団体料金

※展示名称は仮称であり、会期は予定であるため、変更する場合がございます。
 
企画展示
展示名称 会期(予定)
高杉晋作没後150年記念企画展
焦心録-晋作が翔けた下関
平成29年4月1日~平成29年5月28日
企画展 江戸の女子旅―女流文人田上菊舎 平成29年6月1日~平成29年7月30日
企画展 シーボルトと下関-日蘭交流の軌跡 平成29年8月5日~平成29年10月9日
企画展
戦国大名毛利元就-元就から元清・秀元へ-
平成29年12月16日~平成30年1月28日
企画展 幕末のメディアと下関 平成30年3月17日~平成30年5月6日
※展示名称は仮称であり、会期は予定であるため、変更する場合がございます。
 

企画展「女流文人田上菊舎-江戸の女子旅」

街道や宿場が整備され、多くの人々が旅を楽しんだ江戸時代。中期以降になると女性も様々な目的で旅に出るようになりました。その中でもひときわ輝きを放つのが、現在の下関市豊北町田耕に生まれた田上菊舎です。
若くして夫を失った菊舎は、風雅の道に生きることを決意し、俳諧修行の旅に出ます。全国各地の文人たちと交流する中で、菊舎は俳諧のほかにも茶道・漢詩・和歌・書画・弾琴など様々な文芸を身につけていきました。諸芸を磨きつつ北は奥州から南は九州まで旅した菊舎が歩いた距離は、2万キロを越えるともいわれます。長い江戸時代の中でも、これだけの距離を旅して歩いた女性は非常に珍しく、しかもそのほとんどが一人旅でした。
旅をこよなく愛し、探究心の赴くままに学び続け、自らの人生を謳歌した菊舎。その足跡を辿ると共に、彼女が見て聞いて感じた世界にぜひ触れてみて下さい。

第1章 旅立ち
若くして夫を亡くし、風雅の道に生きることを決意した菊舎は、まず萩に向かい、清光寺で出家して尼僧となりました。その後、美濃派(松尾芭蕉の弟子が興した俳諧の一派)宗匠朝暮園傘狂に弟子入りするために美濃を目指します。俳諧を学びたいという強い思いを持って訪ねてきた菊舎に対して、傘狂は入門を許し、「一字庵」という号を与えました。晴れて美濃派俳人となった菊舎は、旅の中で俳諧の腕を磨いていきます。
主な展示資料  
改称賀章集                       個人
田上菊舎所用 頭陀袋 個人
田上菊舎所用 頭陀袋 下関市立豊浦小学校
教育資料館
朝暮園傘狂口上書 個人
稿本 ふたたび杖 個人

第2章 菊舎、江戸へ
朝暮園傘狂に弟子入りした菊舎は、「おくのほそ道」の旧跡を逆ルートで辿って江戸に向かいます。江戸では俳諧修行に励むとともに、千家流の茶人伊藤宗長に弟子入りして、茶道にものめり込んでいきます。また、後年再び江戸を訪れた際には、以前より交遊のあった木工屋作左衛門から中国古来の琴である七絃琴を贈られ、各地で弾琴に励むようになりました。俳人として出発した菊舎は、旅の中で文芸の幅を広げていったのです。
主な展示資料  
田上菊舎自画賛 松島図 個人 
稿本 初日の出 個人
東海道五十余駅画賛 個人 
田上菊舎自画賛 富士図 個人
伊藤宗長書状 個人

第3章 菊舎、九州へ
九州にも4度足を運んだ菊舎。九州では、美濃派俳諧の伝播に務めるとともに漢詩や弾琴にも励みました。また、長崎では唐音(中国語の発音)を学び、清の文化人とも盛んに交流しました。各地で様々な文芸を習得した菊舎は、漢詩と俳諧などを組み合わせた独自の表現方法を開拓。ジャンルの枠を超えた文人として飛躍します。
主な展示資料  
亀井南冥詩書 当館  
稿本 九州再遊 墨摺山 個人
費晴湖書 個人
田上菊舎詩稿 個人
田上菊舎所用 小硯 銘 冷泉 個人






 

第4章 菊舎、京・大坂・奈良へ
菊舎は京・大坂・奈良にも幾度も訪れています。奈良の吉野山では初めて和歌作りに挑み、大坂では本格的に和歌を学びます。京では、和歌や茶道、弾琴を通じて、多くの公家衆とも親しく交流しました。晩年には、菊舎の書画は京で広く頒布され、公家衆から注文が殺到します。各地を巡って活躍した菊舎は、京においても絶大な人気を誇ったのでした。
主な展示資料  
田上菊舎所用 黒漆棗 中村宗哲作 個人   
田上菊舎句書「山門を~」 当館
田上菊舎著 手折菊 個人
田上菊舎・諸女子合作画賛 髑髏図 個人
往来書添(田上菊舎自画賛外貼交屏風) 個人







 

第5章 菊舎を支えた故郷
旅に明け暮れ、諸芸を磨いた菊舎。その活躍の裏には常に故郷の支えがありました。田上家は、菊舎が結婚したのちに田耕村から長府に移住していました。そのため菊舎は長府と田耕村を故郷とし、地元の人々と盛んに文芸に興じました。晩年には長府に落ち着き、文政9年(1826)、田上家にて74年の生涯を閉じました。
菊舎の文台(懐紙や短冊を載せる小さな机)は、代々の一字庵継承者によって受け継がれ、出身地の下関市豊北町田耕は現在俳句が盛んな地域として知られています。菊舎の系譜は、今もふるさと下関で脈々と受け継がれています。
主な展示資料  
度会文流斎筆 翁媼図 当館  
田上菊舎自画賛 狗子仏性図 個人
田上菊舎自画賛屏風 当館
田上菊舎使用印 個人
田上菊舎所用 双鶴梅樹文十徳 個人







 
会期 平成29年6月3日(土)から
平成29年7月30日(日)まで
観 覧 料 一  般 100円(80円)
大学生等 50円(40円)
※( )内は20名以上の団体料金
※観覧料が無料となる方は、博物館案内でご確認ください。
 
 

次回企画展「シーボルトと下関―日蘭交流の軌跡」 平成29年8月5日~10月9日

江戸時代、長崎出島で外交を許されたオランダは、西洋の様々な文物や技術などを日本にもたらし、その先進文化は多種多様な形で各地へ波及しました。特に、下関では、定期的に実施されたオランダ商館長の江戸参府が、経済や文化などの発展に大きな影響を与えています。
文政9年(1826)には、オランダ商館長スチュルレルに随行したシーボルトが、江戸参府の途次に下関へ立ち寄りました。本陣の佐甲家及び伊藤家をはじめ、下関の人々と交流し、また下関海峡の潮流や水深を調査、昆虫や海洋生物等を採集するなど、当地でも精力的に研究活動を行っています。
本展は、下関市立美術館の企画展「ロシア科学アカデミー図書館所蔵川原慶賀の植物図譜」にあわせて開催するものです。シーボルトと親交を深めた下関の人々を紹介するとともに、当地における日蘭交流の軌跡について理解を深めていただければ幸いです。

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