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特別展「戊辰戦争―長府藩報国隊の軌跡」資料紹介(4)

2022-10-20 (Thu) 15:42
歴史博物館にて開催中の特別展「戊辰戦争―長府藩報国隊の軌跡」より、注目資料を紹介していきます。
今回は「西郷隆盛筆 敬天愛人」(鹿児島市立美術館蔵)です。
 
けいてん





 戊辰戦争時、徳川慶喜追討軍の指揮官などを務めた西郷隆盛の書です。
 
「敬天愛人」は、「天を敬い、人を愛す」という意味で、西郷隆盛の座右の銘とされます。庄内士族の菅実秀らがまとめた『南洲翁遺訓』には、西郷の天と人の思想として、「天は人も我も同一に愛し給うゆえ、我を愛する心を以て人を愛する也」、「天を相手にして己を尽し、人を咎めず、我が誠の足らざるを尋ぬべし」と紹介されています。己に厳しく、他人を広く愛そうと努めた西郷の姿勢がうかがえます。
 
現在確認されている西郷直筆の「敬天愛人」の書幅は10幅のみ。本資料はその内の1幅で、書体や署名・使用印から、明治7~8年頃に書かれたと考えられています。
西郷の思いを感じられる貴重な資料、ぜひこの機会にご覧ください。

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