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東行記念館「高杉晋作、逆境に挑む」イチオシ資料紹介!(5)

2021-05-05 (Wed) 10:06
皆様こんにちは!東行記念館です!
ゴールデンウイークの特別企画でのイチオシ資料紹介は本日で最後の更新となります。
皆様お楽しみいただけたでしょうか?
本日分もぜひご一読ください! 

本日ご紹介するのは、「高杉小忠太 境与三兵衛・坂章蔵 往復書状」です。
本資料は、晋作が下関で決起した後の、元治元年(1864)12月24日に、晋作の父・小忠太から、萩藩政府員の境与三兵衛と坂章蔵に宛てた手紙と、それに対する返信の手紙です。
 
小忠太書状【翻刻】
   覺
拙者育同姓和介事尋方
之儀是迄致御届候通ニ
御座候處其後尚以追々
致尋方候得共今以行
衛不相知重畳奉恐入候
(付箋)「依之身柄差控罷居申候此段  」
依之身柄迷惑之儀申
出候此段宜御沙汰可
被下候已上
 
十二月廿四日 高杉小忠太(花押)
 
  境與三兵衛殿
  阪  章蔵殿
 
小忠太の手紙からは、小忠太が、萩藩政府から度々晋作の行方を尋ねられていたこと、その尋ねに小忠太は、晋作の「行衛不相知(行方は知らない)」と、報告していることなどが読み取れます。
 
 
藩政府員書状【翻刻】
(表書)
「       境与三兵衛
高杉小忠太様
        坂 章蔵 」
 
貴様御迷惑之儀
御申出相成候処、先御平
体之儀損相成候間、
左様御承知可被成候、
以上
  十二月廿四日
 
一方、その返信である本資料からは、晋作の行動が「御平体」を損なっているということを、承知しておくように、と藩政府が小忠太に忠告を加えていることがわかります。
 
晋作の決起に、父親である小忠太は何を思ったのでしょうか…。

今回の企画展ではご紹介した以外にもたくさんの資料を展示しております!
6月20日(日)までにぜひ東行記念館へ!

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