企画展「毛利元敏―趣味と郷土を愛した最後の殿様―」出品資料紹介。
こちらは、毛利元敏が旧長府藩士三吉慎蔵に送った書簡です。
明治25年、元敏は明治政府の許可を得て、長府の自邸の門前で天気予報を開始しました。この書簡によると、「晴天ノ見込」の白旗、「曇天或ハ雨雪ノ見込」の白旗に赤、「暴風ノ見込」の赤旗の3種類の旗を門前に掲げて予報をしたようです。
また、事前に旧長府藩士と相談した元敏は、予報の種類を増やすと住民が混乱する恐れがあるので、3種類にまとめたと述べています。
気象観測が趣味だった元敏は、この他にも自邸内に測候所を設けて毎日の天気を記録しており、豊田町の華山や吉見の竜王山などに登って高山測候を実施することもありました。