ブログ blog page

企画展「菊舎 旅と友を愛したひと」資料紹介(3)

2024-07-07 (Sun) 10:47
企画展「菊舎 ふるさと編」出品資料紹介です。

菊舎元義1

こちらは、菊舎の描いた菊と巌図に、長府藩11代藩主毛利元義が句を添えた作品です。実は、元義が添えている「かおり 流す八重はた雲や 菊の今日」の句は、菊舎が石清水八幡宮を参拝して詠んだものです。描かれている巌は、石清水八幡宮の「いわ」に通じており、句を詠んだ場所を暗示していると考えられます。

毛利元義は、文芸に秀でた藩主として知られています。俳諧や茶の湯などの他、江戸時代中期頃から流行した狂歌にも親しむなど幅広い文芸を嗜みました。菊舎の32歳年下であり、性別や立場も異なりますが、このような合作を制作するなど、文芸を通じて菊舎と親しく交流しました。

菊舎元義2

なお、裏側には、菊舎が、貴重なものであるといって知人へこの作品を贈ったということが記されています。菊舎にとっても特別な作品となった藩主との合作をぜひご覧ください。

Contents menu

RSS Category

博物館資料の特別観覧について

​学術研究および地域学習などに資するため、博物館資料の特別閲覧等のサービスを行っています。画像等の貸出・掲載、収蔵品の撮影・熟覧等に際しては、事前に観覧日の予約および特別観覧の申請が必要になりますので、博物館までご連絡ください。なお、特別観覧には別途料金が必要になります。区分特別観覧料(1­件につき)熟覧1­日2­1­0­円模写、模造等1­日1­,0­4­0­円撮影等モノクローム学術研究を目的とする場合1­回1­5­0­円出版等収益を伴う場合1­回1­,5­7­0­円カラー学術研究を目的とする場合1­回3­1­0­円出版等収益を伴う場合1­回3­,1­7­0­円複製1­回2­2­0­,0­0­0­円備考1.「1日」とは、博物館に入館して退館するまでとなります。2.「1回」とは、.­.­.­
ページ最上部へ