企画展「殿様アート」出品資料のご紹介。
こちらは14代長府藩主だった毛利元敏の作品。
先が渦を巻いている形はわらびにみえます。しかし、簡単な絵なので、もしかするとよく似たぜんまいを描いたものかもしれません。
元敏が添えた賛を読んでみると、「わらびかぜんまいか、いやいや、わらぜんまい」。思わずツッコミを入れたくなる賛です。
出来た絵が何かわからなくなってしまったので、洒落を効かせてみたのでしょうか?

和歌をはじめとする文芸を好んだ元敏は多くの作品を遺していますが、そのなかにはこのような面白みのあるものもあります。
果たしてわらびなのか?ぜんまいなのか?みなさんぜひ直接ご覧になって確かめてみてください!
また、パンフレットではこの作品の解説のほかにも、魅力あふれる元敏の人柄について触れたコラムも載せています。ぜひご一読を!