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東行記念館「高杉晋作、逆境に挑む」イチオシ資料紹介!3-1

2021-05-01 (Sat) 09:52
皆様こんにちは!
東行記念館です! 
本日も企画展「高杉晋作、逆境に挑む」イチオシ資料をご紹介します。
本日ご紹介するのは、「大村益次郎書状」です。
 
大村書状







本資料は、慶応元年(1865)9月4日、外人応接掛の大村益次郎(村田蔵六)が出した指令書です。下関に入港する外国船への対応方針について書かれています。
大村は鋳銭司(山口市鋳銭司)出身の医学者・軍政家で、洋学・兵学に明るく長州藩の軍制改革に寄与した人物です。
元治元年(1864)8月14日、長州藩は連合国と講和条約を締結。下関戦争の敗北により、長州藩は、それまでの攘夷の方針を改めることとなります。
同日、長州藩では、下関の本陣佐甲家を借り上げ、応接場を設け外国人の応接に当たらせることにしました。その際、外人応接掛に起用されたのが、大村でした。大村は、外人応接掛として、外国船への薪水給与等を担いました。
 
一方、晋作は、元治元年8月5日、下関戦争が勃発すると、下関戦争の休戦交渉にあたることを命じられます。そして、8月8日の休戦交渉と8月14日の講和交渉に、萩藩家老の養子「宍戸刑馬」と名乗り、参加しました。8月18日、晋作は馬関応接役兼政務座を命じられており、大村が外人応接掛に就いた時期に、晋作も下関で、戦後処理等に従事していたと推測されます。
 
次回はそんな2人の交流についてご紹介します!

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