新年度を迎え、新しい生活を始められた方も多いのではないでしょうか…
当館がある長府は桜が散り、新緑の時期を迎える準備が進んでいます。
さて、今日も特別展 海峡に魅せられた幕末の英傑 のイッピンを紹介します。
山口市歴史民俗資料館さんが所蔵する萩原鹿之助(山縣有朋)の手紙、花山春太郎(伊藤博文の手紙)です。この2通の手紙は山縣が井上馨(春山花太郎)・伊藤を通じて、大村益次郎(村田蔵六)から「西洋沓」または「西洋履」(ブーツ)の購入を依頼しているものです。
まず、山縣は井上に対し、都合よく下関に外国船が到着次第、「西洋沓」を購入してくれるようお願いしています。ところが、この時に井上は都合が悪かったのか、さらに伊藤を通じて大村に対し、「西洋履」を立て替え払いで買い求めて欲しいと依頼しました。何だか伝言ゲームみたいですね。
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萩原鹿之助(山縣有朋)書状 |
花山春太郎(伊藤博文)書状 |
そのほか、多くの長州人が下関に碇泊した外国船から靴や時計、羅紗などを購入していたようですので、服装なども西洋化が進んでいたようです。