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09-30 (Tue) 09:25
特別展「思い出の下関」資料紹介
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昭和100年記念特別展「思い出の下関」より、注目資料を紹介します。
今回は「市街電車乗車券」です。
昭和元年(1926)12月、山陽電気軌道株式会社によって市街電車の運行が開始されました。最初に運行された区間は長府松原―壇之浦間で、料金も安く、電車という目新しさもあって多くの乗客を獲得したといいます。続いて昭和3年に松原―鳥居前駅間が開通。昭和4年までには幡生―唐戸間が全通し、昭和13年までに、鳥居前―長府駅間、壇之浦―唐戸間、唐戸―細江間が開通しました。

戦後も西細江―彦島口間が整備されるなど拡張は続き、市街電車は市民の足として多くの人に親しまれました。昭和33年のピーク時には年間2,470万3793人が利用したことが記録されています。
昭和40年代以降、自動車の普及などにより利用者が減少。同44年に唐戸―長府間、下関駅―彦島口間が廃止となり、同46年にはついに全線が廃止されることとなりました。
現在では見ることのできない市街電車のある景色、ぜひ展示室でご覧ください。
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