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05-17 (Sat) 09:44
企画展「西国一の大港を支えた商人たち」出品資料紹介2
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企画展「西国一の大港を支えた商人たち」出品資料紹介です。



こちらは赤間関の稲荷町にあった大阪屋の遊女を描いた錦絵です。遊女の背後には大阪屋ののれんが見えます。
稲荷町は、隣接する裏町とともに赤間関の遊郭街として全国的に知られていました。幕末の志士も多くこの稲荷町に足を運んでおり、坂本龍馬が稲荷町で遊んで朝帰りをして、妻のお龍に謝罪した歌なども遺っています。
大阪屋は、その稲荷町の中でも屈指の歴史と規模を誇る店です。現在の下関市赤間町駐車場の裏辺りにありました。
錦絵に描かれているのは、大阪屋で名を馳せた紅葉という遊女です。先帝祭で、今の赤間神宮である阿弥陀寺に参拝した後、高下駄を脱ぎ捨てて着物を汚して帰ったかと思うと、それに激怒した店主に対して、衣装代100両をいとも簡単に渡して店主を唖然とさせたという逸話があります。

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