いよいよ3月も後半に差し掛かり、満開の桜が楽しみになってきました。
お花見で長府にお越しの際には、ぜひ博物館にお立ち寄りください。
さて、本日は、現在常設展示室内に設けている、ミニコーナーについてご紹介します。
皆様は、「細川」という名前を聞いて、何を連想されますか?
俳優や歌手を連想される方がいらっしゃるでしょうし、江戸時代の熊本藩主細川家を思いつかれる方もおられるでしょう。
実は、江戸時代に下関を治めた長府藩の筆頭家老は、熊本藩主の遠い親戚にあたる、細川という家なのです。
長府藩家老の細川家は、室町幕府の管領(かんれい、将軍に次ぐ幕府のNo2)を務めた細川家の庶流にあたる野州家(やしゅうけ)の流れをくみます。
戦国時代に毛利氏に従った細川元通(もとみち)は、長府藩初代藩主毛利秀元の姉と結婚した縁で、関ヶ原の合戦ののちに下関市の川棚に移り住みました。
彼の子孫が、禄高2,500石の長府藩筆頭家老として、藩政に重きをなすことになるのです。
現在、常設展示室では、長府藩家老細川家の系図や、小早川隆景が細川家に宛てた手紙などを展示しています。
これまであまり展示する機会のなかった資料もありますので、ぜひご来館ください。